柴崎町にある「ニューゲームズオーダー」。
こちらは、海外ボードゲーム・カードゲーム・ミニチュアゲームの輸入・翻訳及び販売を行っている会社。
8月に行われた立川ロフトでの催事では、1階レジ横のスペースで頭に三角チーズを被った「ビッグチーズマン」を目にした方もいらっしゃるのでは?
そう、あのビッグチーズマンのいる会社は、立川にあるのですよ!!
柴崎町のとあるビルの2階。
あれ、お店の看板は出ていない・・・・2階に上がって初めてそこにニューゲームズオーダーがある事がわかります。
そう、ここは知る人ぞ知る、ボードゲームとミニチュアゲームの聖地、ニューゲームズオーダーのオフィスと店舗(B2Fゲームズ)。
一歩足を踏み入れれば、ミニチュアゲームのパーツとコマ、ゲームのパッケージが所狭しと並んでいます。
お好きな方なら「夢の空間だー!!」と叫ぶ事でしょう。
そんな「ニューゲームズオーダー」さんに、会社の歴史と立川との関わりについてお聞きしてきました。
「ボードゲームに出逢ったのは、中高生の頃かな・・・友人に誘われて始めたらハマってしまって・・・でも、当時はボードゲームといえば、新宿まで出向かなければ買えませんでした。」
そう話し始めるニューゲームズオーダー執行社員の吉田恒平さん。
ファミコンをはじめとするテレビゲームが発売されてから、日本においてはボードゲームは衰退の一途・・・
玩具店や量販店での流通は弱く、趣味人向けのホビーショップで取り扱われている程度の状態・・・
それを、なんとか変えたい、自分がやるしかない、と10代で決意。
大学卒業後、全国にチェーン展開をする有名ゲームショップに就職し、そこで4年半ほど経験を積んだ後、2006年に、ボードゲームのショップとしては開拓余地のある立川にて起業。
無茶だ・・・何も自分でやらなくても・・・と、ゲーム仲間からは心配の声も上がる中での、勝負をかけた起業だったという。
ニューゲームズオーダーの接客スタイルは独特。
ただゲームをお売りするのではなく、来店客にはどんどん話しかけ、仲良くなり、一緒にゲームをプレイして納得していただいた上で購入していただく。
そのうちに、いつの間にか客から社員になってしまった人もいるのだとか。
だから、どのスタッフからもボードゲームに対する知識と愛情は並大抵ではないものが感じられるのですね。
もともとはお客さんだったという井上さん(写真左)と西山さん(写真右)
販売しているのは、主にアメリカやドイツのゲーム。
アメリカ型のゲームは、どちらかというと玄人向けで長時間にわたるゲームを楽しむタイプ。
ドイツ型は、家族みんなで食卓に集まって楽しむような、ルールも簡単で短時間で結果が出るタイプ。
ボードゲームは年間500あまりのタイトルが世に出るが、ニューゲームズオーダーでは、過去のものも含め、膨大なタイトルの中から宝探しのようにひときわ光るゲームを見つけ、日本向けにデザインを改良したり翻訳をしたりして世に出している。
なので、ニューゲームズオーダーが販売するボードゲームは、どれも楽しさに関してはお墨付き。
ですが、ドイツボードゲームは、名前の通りドイツでは玩具市場の売り上げの17%を占めるほどポピュラーなのに対し、日本では一部の趣味人が楽しむもの、というイメージがあるのか、なかなか流通が弱いのが現状。
当初、こういったボードゲームは一部の趣味人にしか受け入れられないと思っていたため、立川に会社を置きながらも、地域に対してはあまり積極的にはCMをして来なかったという吉田さん。
ところが、立川ロフトやラーメンスクエアなどで催事をすると、たまたま来店した家族がすごく楽しんでゲームを体験し、ゲームを購入してくれた。
「なんだ、日本でも、家族や子供が買ってくれるんだ!こういう事も起こるんだ!」と、地域の人々と積極的につながる事への大きな可能性を感じたという。
(立川ロフト催事にて、ゲームの説明をするビッグチーズマンこと井上さん)
「ボードゲームに対して、先入観を持っていたのは、実は自分たちの方だったのかもしれません。今後は、皆さんにもっとゲームで遊んでもらうイベントを立川でさらにやって行きたいと思っています。」と吉田さん。
「ボードゲームは、一人ではできない、人と人とが対面して遊ぶという楽しさがある。勝った人も負けた人も面白い。負けたけど、勝った人より面白かったかも、と思う事も。
でも、ボードゲームって、パッケージだけ見ても面白さはわからなくて、遊ばなきゃ面白さがわからないんです。
ぜひ一度体験してみて欲しい。最初は入りづらいかもしれませんが、ボードゲームに興味のある方は、ぜひ勇気を出してお店に来てみて下さい!」と、ボードゲームの魅力を語って下さいました。
テレビやスマホ、携帯ゲーム・・・直接対面しなくても、何となく誰かとつながってゲームを楽しんでいる気分だけは味わえたりする昨今ですが、やはりテーブルを囲んで、言葉を交わし、時には叫んだり愉快なアクシデントに笑いあったり・・・そんな遊びに立ち返ってみるのもいいかもしれません。
ニューゲームズオーダーの商品は、同オフィス内にあるショップ、B2Fゲームズでも購入できるほか、オリオン書房アレア店でも約15種類が販売されています。
また、同じ柴崎町にあるカフェ「ペンタメローネ」でも10月22日まで数種類のゲームが展示販売されています。
「ペンタメローネ」では、定期的に「ボードゲームの会」も開催されており、1000円ワンドリンク制にて、インストラクターと一緒に子供から大人まで楽しんでニューゲームズオーダーのゲームを体験する事が出来ます。
ボードゲーム大会開催については、ペンタメローネのFBページをご確認ください。
合同会社ニューゲームズオーダー
〒190-0023
東京都立川市柴崎町3-10-6
イチカワビル2F
※合同会社B2Fゲームズと同じ所在地となります。